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恋の破産宣告!? 接吻両替屋奇譚(岡野麻里安)

オレが雪彦さんの家族になるから……
<大祭>の夜、斉牙にすべてを奪われる!?

高校一年生の少年・八雲泉は絆と妖の小判を両替する両替商『玉屋』のアルバイトで、社長の美青年・諏訪雪彦と同棲中。だが、2人の仲に反対する先代・桃爺が雪彦に見合い話を持ってくるので、泉は落ち着かない日々を過ごしている。そんなある日、『玉屋』に挙動不審な客が訪れる。客の話によると雪彦の故郷、遠野で事件が起きているらしい。急遽、遠野にむかった2人の前に九尾の妖狐・斉牙が立ちはだかる!

 

【感想】★★★★☆

今回は雪彦の実家が舞台です。雪彦の兄・雄一郎が、何ともヘタレな感じで、跡取りがこんなんで本当に大丈夫なんだろうかと思ってしまいました。(笑) …と言っても、今回の事件で、実家の家業は続けられなくなってしまいましたが。
そして、前巻で斉牙とつるんでいた千晴は、雪彦の腹違いの弟だと分かりました。しかも、十九年前に雪彦の身代わりとなって早池峰の女神の所に行かされていたんです。戻って来た時には、髪とか真っ白になっていて、特殊な力も身に付けていたらしいです。
戻って来れたからと言って、一度は女神に差し出された事実が消えるわけもなく、瀬名家の人たちや、逃がされた雪彦に恨みを抱いても仕方がないことなんでしょうね~。まぁ、雪彦は自分で望んでそうしたわけでもなく、彼も被害者なんだけど。
千晴も自分の居場所がどこにも見付けられず、斉牙とつるみながらも気持ちが揺れているようで、可哀想な人なんですね…。
斉牙も、まんまと攫った泉と、仮初めの恋人として長く一緒にいたせいで、自分でも気付いていないようですが泉に惹かれるようになってしまったようです。泉に責められてショックを受けている様子は、悪役とはいえ、何だか切ないです。
鷹宮も泉の事をまったく諦める気はないようで、あまりに真剣な想いに、むしろ雪彦よりイイ男なのでは!? とか、チラッと思ってしまいました。(笑)
それにしても、貧乏神の木蓮が再登場したのは笑えました。また、あっさり流されてしまいましたが…。(笑)
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